桜を愛でる会

今日の夜はちょっと変わったときを過ごした。

会社の監査役、内部統制、広報、編集というへんてこな組み合わせでお花見をした。
お花見場所にゆかりのある監査役、内部統制、編集のおじさんたちに混ぜてもらう形で私(と広報の方)が参加。別部署の人とコミュニケーションが取れる機会なんてなかなかないしと、思い切って参加してみることにした。

とはいえ世代も結構違うし、気まずくなったり気を遣われたりしないかなぁと心配だった。
が、最寄駅につくやいなや「あぁ!」と小さく叫び駆けていくおじさんたち。「高校のときのバイト先!」「道が綺麗になってるなぁ」などと懐かしの風景にはしゃいでいた。

そしてやっぱりすごいのはお酒の力。
懐かしの風景に心を揺さぶられたおじさんたちだったが、初めのほうは流石に20代前半の私との距離はまだ図っているようだった。しかし、お酒を入れると一転。小学校の校歌の演奏でシンバルを担当するのが花形だったとか、最寄駅に特急が停まらないのでお父さんが駅に殴り込みに行ったとか、なかなか細かい昔のエピソードを話してくれた。
前回書いた記憶の話じゃないけど、よくそんなに昔のことを覚えているものだなぁと思った。

桜とお酒と焼き鳥と、立場年齢も関係なく思い思いのことを話したあの時間は、なんだか不思議でとても趣があった。じゃあまた、とにこやかな笑顔で帰路に着くおじさんたちの背中を見送りながら、お花見の前と後とで私たちは全く異なる関係性になれたのではないだろうかと思わずにはいられなかった。

ぼんやりと、つい最近見たプロジェクトx(の予告)でスカイツリー建設を担う会社同士の仲を深めたのもお花見だったなぁと思い出し、
昔からお花見には何か不思議な力があるのかもしれないなと思ったりした。