猫の手

3月11日。東日本大震災から13年目。

日々に追われると、目の前のことで自分の世界が覆われてしまったり狭い視野で絶望したりしてしまう。

 

けど、外は晴れていることを忘れてはいけない。

日々に追われていることは事実だけど、あたたかい部屋の中で一定心身ともに健康な状態で働いている。外にも日常が流れている。これがいま当たり前にベースにあることは幸せなことだと忘れてはいけないと思った。

 

さて。幸せなことに今日もブログを書くことができるので、つらつら書いていく。

 

今日久しぶりに、インターン先でお世話になった編集者さんから連絡をいただいた。

昨年の8月ぶりくらいだろうか。

実は、インターン卒業前に色々と相談させてもらったことをきっかけに、一度だけお仕事をいただいたことがあった。ありがたいことに「斜め上の相談できる先輩になれたら」と言ってくださり、お仕事を通して色々と学ばせてもらった。

 

ただそれきりだったので(激務な方なので当然だと思う)、

私の実力が猫の手レベルにも達していなかったんだ、社会では実力がないと人との縁も消えていってしまうんだな……と、社会の厳しさに打ちひしがれていた。

 

そしてなんだかんだ日が流れ、時々崩れそうになりながらも日々を過ごしていたら

 

今日、久しぶりに連絡をいただいた。まだ縁が消えていなかったことに驚いたし、すごく嬉しかった。しかもなんと、また一緒にお仕事ができるという。

 

もちろん、喜んでお受けさせていただきますと即答する気満々で依頼内容を見ると、

「4月中に3記事」。一瞬固まった。3記事……。

当然業務時間外に執筆することになるし、課題であるスピードの改善は始まったばかりだし、果たして本当に受けていいのだろうか、せめて2記事くらいにした方がいいのでは……とすごく不安になった。

 

が、しかし。この失敗が怖い感じ、いままで通りだなと思った。

そう思うとちょっと冷静になった。このお仕事を受けたらすごく勉強になるだろうし、超えられたら自信になるかもしれない。

ありがたくお仕事をお受けすることにした。(こんな機会滅多にないのでお受けするのが当たり前だと思うけど)

 

相変わらず、やり取りで粗相をしないかとか、執筆レベルがミジンコすぎるのではないかとか、色々不安になってしまうけど、きちんと準備して臆せずやってみる。

せめて今度は、猫の手くらいにはなりたい。