理解と納得

〈理解〉と〈納得〉
似ているようで違う、この2つ。
私は仕事においてこの2つを混同していた。

理解=物事のすじみちをさとること。物事がわかること。
納得=他人の考え・行為を理解し、もっともだと認めること。

混同していたことに気づいたきっかけは、つい最近上司に言われた言葉。

「財前は納得を優先するよね。とにかくやってみればいいじゃんと思うけど」


仕事ができる人は、理解の優先順位をあげ、納得の優先順位をさげるらしい。(そのとき共有してもらった記事に書いていた)
特に新卒のような社会に出たての時期は、より経験を積む方が伸びる。経験を積むためにはそれ相応の行動が必要で、素早く行動するために理解した段階で動いてしまった方がいいとのことだった。

おっしゃる通りだと思った。
納得しなければ、それを解消するためのやり取りにコストをかけたり、迷いながら動いてスピードが落ちたりすることは多々あった。
ただ〈納得〉は、私がとても大切にしていたものだったので、一旦でも捨てなければならないことへの戸惑いも少しあった。


さて。上司からの言葉もあり、ここ数日は理解の優先順位をあげ、納得の優先順位をさげるよう心がけている。

併せて上司から「新卒はスピードという意味でも出社した方が良い」と言われていたので、(ちょっとよくわからなかったが)週4で出社もしている。

ただ今日やっと、“出社した方がいい”が少しわかった気がした。


最近ずっと、メディアの数値取得に時間がかかりすぎるなぁと悩んでいた。脳死でできるがフローが多くて時間がかかる。DAさんに仕組みを作ってもらえたら解決するのだが、あまり手を煩わせないようにとのことで、成すすべなく時間をかけていた。


今日も今日とて数値取得に時間をかけていたところ、たまたま出社されていたのかDAさんが歩いているのを発見。
最近の“数値取得をなんとかしたい……!”という気持ちが溢れ、気づいたら話しかけていた。

とりあえず、必要な数値を取得する仕組みを作ることは可能か、可能な場合どのくらい時間がかかるのかなど概要だけでも聞こう、と思い色々と話していたら
あれやこれやという間に、仕組みを作ってくださった(しかも私にレクチャーしながら)。


まずDAさんの技術が素晴らしすぎて本当に感謝の気持ちでいっぱいだった。
そして、ずっと悩みの種だったことが出社していたことによってすぐ解決したことにとても驚いた(たぶん100%、解決の要因=出社というわけではないけれど)。


上司が「新卒はスピードという意味でも出社した方が良い」と言っていたのはこういうことだったのだろうか。
まだ私は、自分の状況を端的に正確に伝えることや、次の段階を想像することが容易にできない。ただこの時期だからこそ、出社してコミュニケーションを取りやすい状況下で“コトを進める”ことに注力するべきなのかもしれない。

今回のように明確に解決したいことや求めることがなくても、オフィスには何かにつながる種がたくさん転がっているような気がした。


そしてちょっと、“理解の優先順位をあげ、納得の優先順位をさげる”を体現できつつある自分に成長を感じた🌱